絵でみる便秘の分類
原    因
薬 物 療 法
痙攣性便秘
(過敏性大腸症候群)
大腸の壁がけいれんするため
細くなり、便の通過が困難になる

  1. 通常人より敏感な腸 
  2. 精神的ストレス
    (不安緊張) 
  3. 刺激性食物の摂取
  • 酸化マグネシウムと膨張性下剤の併用
  • 必要に応じて鎮痙剤

(敏感な腸に刺激性下剤は良く効くが、下剤使用後、腹痛がおこったり排便後もすっきりせず、治療としては悪循環となり不適当である)

弛緩性便秘
(弛緩性便秘)
大腸が弛緩し、蠕動運動が低下する
単純性便秘
(直腸性便秘/混合型)
便意を無理に抑える習慣が
続くと便意が起りにくくなり、
便は直腸にたまる
  1. 特発性
  2. 下剤や浣腸の乱用
  3. 老人、無力体質
  4. 病臥、衰弱
  5. 旅行
  6. 妊娠、腹水
    卵巣のう種などの腹部腫瘤、慢性肺疾患(肺気腫など)
  7. 精神作用:うつ状態、恐怖症
  8. 便意の抑圧:多忙、トイレの不備
  9. 不適当な体位
  10. 繊維の少ない食事
    朝食をとらない習慣
  • 酸化マグネシウムと膨張性下剤の併用
  • 必要に応じて潤滑性下剤の併用
  • 機能性巨大結腸症の傾向にあるときはビタミンB剤、自律神経剤、消化器機能改善剤の併用
  • やむを得ないとき刺激性下剤(センナ・大黄)を使用するがしかし、連用は避ける

※注意
腎機能不全患者への酸化マグネシウム又、狭窄患者への膨張性下剤の使用をしてはならない

器質性便秘
(症候性便秘)
 
  1. 搾取:大腸癌、憩室炎、癒着、ポリープ、他臓器よりの圧迫など
  2. 有痛性肛門疾患:痔核、裂肛、痔ろうなど
  • 原因療法
  • 機能性便秘に準じ対象療法

〈大腸疾患以外の器質性便秘〉
  1. 代謝障害:粘液水腫、ポルフィリン症、鉛中毒、低カリウム血症など
  2. 薬物性:抗コリン剤、アヘンアルカロイド、麻酔剤、フェノチアジン、水酸化アルミニウムなどの制酸剤、節遮断作用を有する降圧剤、抗うつ剤
  3. 神経障害:脊髄損傷、脳硬塞、パーキンソン病、糖尿病
(参考文献:薬物療法の実際 第3版 山村雄一、織田敏次、五島雄一郎、清水喜八郎)
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