おなかが痛くならない、浸透圧下剤アストルベン錠(酸化マグネシウムなど)をお勧めします。
浸透圧性下剤
腸管内に水分をダムのように貯留して、腸内容物を流動化させ排便を促すタイプ。
薬に慣れが出たり、効き目が薄れることが少なく、有効量の幅が広くコントロールもしやすい上、腸粘膜の障害がなく連用も可能です。この下剤は水分をとりながら服用するため排便のつらい痔疾患、いきめない老人の便秘、長年の便秘の人などに適した薬です。
大量の水(200cc)とともに摂取すると3〜8時間で排便がおこります。
アストルベン錠(酸化マグネシウム)には他のくすりとの飲み合わせに注意することがあります。(飲み合わせの注意事項を参照)
図-1の中でA〜Dの山型がアストルベン錠の服用パターンですがあくまでもご自分でコントロールしていただきます。3ヶ月位で自力排便できる要になった方、出なくなると又短期で服用される方、長期間少ない量でコントロールする方、旅行中使用する方、服用方法は様々ですが、いずれの場合も徐々に減量したり又は服用を中止して自力排便を試みることが大切です。
 
1.注意をしなくてはいけない大腸刺激性下剤(おなかの痛くなる下剤)
大腸刺激性下剤は腸の神経を直接刺激して、蠕動運動を促進し排便を促すタイプです。種類も数多く現在市販されている大部分がこのタイプの便秘薬です。漢方薬として歴史を誇る「大黄(根)」や欧州の民間薬「センナ(葉)」の成分のセンノシド、「アロエ(葉)」などです。
緩和な作用で8〜12時間後に効きますが、疝痛は少ないものの、慣れの現象が出てきます。又、同じ作用をもつ合成下剤として、フェノバリン、ビサコジル、ピコスルファートが代表的なものですが6〜12時間で効き、作用幅は大きいですが、やはり慣れの現象が生じます。はじめはよく効くのですが次第に効かなくなり、逆に頑固な便秘に移行したりします。 これは、下剤の刺激によって結腸や直腸が炎症を起こし、常に便意を感じるようになり、その上、腸の平滑筋がカリウムイオン欠乏によって緊張を失い、蠕動運動が鈍化する為です。効かないと思って量を増加したりすると、かえって悪化して厄介なことになります。つまり、大腸刺激性下剤は1週間以上の連用は避けることが望ましいということです。
2.浣腸は一時的にしていただきたいです。
浣腸は50%グリセリンを使用していますが、このグリセリンは腸壁から水分を吸収し、直腸やS字結腸を刺激して激しい蠕動運動を起こし、粘滑性のグリセリンとともに固化した便塊を排出します。連用は避け、最後の手段として考えていただきたい。
 
使用はほどほどに。
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