便秘と便秘薬のはなし:市販便秘薬の分類と注意点

浸透圧性下剤

硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、芒硝(ぼうしょう:便秘の効能がある漢方製剤に入っている成分)が、販売されている。

【副作用と注意点】
大量服用で稀に中毒症状がある(硫マグ)、長期および大量服用で高マグネシウム血症がある(酸化マグ)。硫マグも酸化マグも腎障害、心機能障害のある人は医師、薬剤師に相談する必要がある。芒硝については漢方製剤の通常使用量を守ることで問題はない。

膨張性下剤

寒天、小麦ふすまなどがある。

【副作用と注意点】
悪心、嘔吐、腹部膨満感があり、稀に過敏症状が表れたら服用中止すること。急性的にお腹に症状が出た人や疑われる人、重症の硬結便の人、痙攣性便秘の人、授乳婦の人は使えない。

大腸刺激性下剤
(アントラキノン系)

センナ、大黄、アロエ、カスカラサクラダが主成分の便秘薬である。

【副作用と注意点】
腹痛、稀に悪心、嘔吐、腹鳴り、長期連用は避けた方がよく、黄褐色または赤色尿を見ることがある。
急性的にお腹に症状が出た人や疑われる人、重症の硬結便の人、痙攣性便秘の人、妊婦の人は慎重に使用することが望ましい。カスカラサクラダは授乳婦の人は使えない。アントラキノン系を長期服用すると一過性の色素沈着(大腸メラノーシス)を呈することがある。
大黄やセンノサイドは、ビフィズス菌や嫌気性球菌によって分離され、レインアンスロンという成分が産生されて下剤としての働きをするので腸内菌叢の悪い人には効きづらい。
http://www.darm.co.jp/health/melanosis.php

大腸刺激性下剤
(フェノールフタレイン系)
(ジェフェニルメタン系)

フェノバリン、ビサコジル、化学合成剤(ピコスルファートナトリウム)が主成分の便秘薬である。

【副作用と注意点】
悪心、嘔吐、腹痛、腹鳴り、腹部膨満感があり、稀に過敏症状が表れたら服用を中止すること。妊婦の人は慎重に使用するのが望ましい。
急性的にお腹に症状が出た人や疑われる人、重症の硬結便の人、痙攣性便秘の人は使えない。

浣腸、座薬剤

浣腸のグリセリンは稀に依存性がある。ビサコジルが主成分の座薬は、急性的にお腹に症状が出た人や疑われる人、重症の硬結便の人、痙攣性便秘、肛門裂傷、潰瘍性痔核の人は使えない上に、直腸炎、直腸刺激感、過敏症状を呈することがある。その他の座薬でも下腹部痛、下痢、残便感を呈するものもある。

医療用ではもう少しあるが、薬局で見かけるものとして選んでみたので参考にしていただきたい。