2012年8月札幌で感染拡大したOー157(腸管出血性大腸菌)について

7人が死亡した白菜の浅漬けを原因とする腸管出血性大腸菌Oー157(オー157)の集団食中毒で、浅漬けを製造販売した漬け物業者(札幌市西区)の販売ルートの解明と回収、そして原因菌の発生場所を確定する為に1ヶ月を要した。
事態は沈静化の時期ではあるが、食品衛生学、微生物学の専門の学者さんより情報を得たので、将来の発生に備えて掲載する。

1、Oー157は食中毒ではなく、赤痢菌と同じレベルの感染症である。患者さんをきちんと隔離して、便の処理,下着の消毒、係った人の手指の消毒等が重要である。
2、保菌者の下痢症状を止めないように、病原性大腸菌を早く排泄させる処理が重要となる。
3、腸内に残っている菌を抗生物質で殺菌する事は避けるほうがよいと言う事である。
大腸菌が死ぬ時にベロ毒素を吐き出し、その毒素が血中に入り、腎臓まで辿り着いて溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意
識障害)として症状が現れ、死亡者を出す事になる。
4、被害者となった年齢層は、老人と幼年者であったが、特に老人については食事に問題があると考えられるそうだ。Oー157の感染作用の促進
物質は牛乳と推定しているようです。
理由として実験でも確認されている事ですが、牛乳中の乳糖が病原性大腸菌の大好物だからです。学校給食、老人ホームの食事の献立
にひと工夫が必要と言う事です。
5、腸内細菌のバランスが良ければ、腸内のペーハーが酸性(pH6程度)に傾斜していれば、Oー157菌は増殖できず、むしろ殺菌されるようである。
腸内細菌を活かして酸性を維持するよう、例えば、年寄りには牛乳より発酵乳のヨーグルトで防衛する事が難を逃れられると見る。
6、子供も給食では牛乳を勧められます。危険ですので一考を要する。
7、国は牛乳がOー157の促進食品と推測されても、牛乳産業の影響を考えると公表は出来ないのだろう。
8、年寄りに消化耐性デンプン、不溶性繊維をペースト状にして食べさせることにより、常在菌の発酵により慊気度が高まり、酸性になり感染
菌から身を護ることができる。食事の工夫が重要である。
9、胃酸はOー157を殺菌できるが、胃酸の分泌の悪い人、胃酸の分泌抑制剤服用者は殺菌力が低下しているので注意が必要である。
10、あくまでも実験上だが、市販飲料で最も殺菌力が強いのは、コカコーラ製品のコーラとファンタであったようである。

国民皆が良識を持って学者さんが突き止めている情報及び実験結果等を尊重して、注意し合う事が大切と思います。

参考文献/腸内細菌情報オフィス主宰 森下芳行著「腸内フローラの構造と機能」「腸内革命」「ママのおなかエコロジー」より・一部改変