各種原材料について

■ 乾燥パン酵母(ドライイースト菌) 生菌のドライイーストであるイースト菌のSaccharomyces属に属している中で最もパンづくりに適した優れた性質のものを選んで培養し、更にさとうきびから採れる糖蜜を培養液として本培養。増殖したクリーム状のイーストを脱水し生きたまま乾燥させたものである。酵母はタンパク質、脂肪、炭水化物、ミネラル、ビタミンを含んでおり、各種栄養分の補給になる。また、多種類の酵素も含み消化を促進させ、特に糖質を分解する作用が強い性質を持つ。さらに、酵母菌が環境に応じて適応酵素として働き、過剰その他要因で有害化しているアミノ酸を分解。加えて酵母が産生する有機酸で乳酸菌が増殖し、乳酸菌の産生物質で酵母菌も増殖できるという共生の状態の中で善玉菌が増殖し、腸内細菌叢のバランスを正常な状態に保つ。
「現代人」に不足しがちな菌食(一般的には納豆、漬物、味噌、醤油、チーズ、乳酸飲料、キノコ類)を補給することにより、体の正常な仕組みを取り戻すことができる。健康な身体の維持に補食していただきたい食品である。
実際の映像 6%の砂糖湯200CCに酵母食品ビフロ約2gをいれて4〜6分の間に酵母が砂糖を消化発酵したもの。
この映像と腸の中が必ずも一致するものではありませんが、ビフロに使用している酵母菌が生菌であることを見て頂きました。
酵母菌はとても強く、pH1.5から10.0くらいの広い範囲の中で増殖と発酵を繰り返し活動します。
従いまして、胃酸、胆汁、腸液などの過酷な環境でも酵母は、備えている酵素でヒトに有益な発酵活動を支援してくれているのです。

生菌乾燥パン酵母はプロバイオティクス素材である。

プロバイオティクスとは「適度な量の摂取により宿主に健康面での利益をもたらす、生きた微生物」ー(FAO/WHO,2001)

プロバイオティクスとして花形とされるのはやはりビフィズス菌や乳酸菌である。体外から摂るビフィズス菌や乳酸菌、酵母菌は腸内に定着しないが、日本ダルムはプロバイオティクスの原材料として生菌乾燥パン酵母の特性に着目し、以下の理由から主材料として選んでいる。
①胃酸、胆汁などにとても強いため(pH1.5~10くらいまで生存)
②数多くの消化酵素、有機酸を産生するため
③特に炭水化物を中心に発酵および消化するため
④食べた炭水化物を早くブドウ糖にすることは、ブドウ糖を主食にする腸内細菌への大きな支援になるため(腸内細菌が活動し増殖が活発になれば、健康な腸づくりの支援になる)
⑤腐敗物質に変わるかもしれない過剰な未消化タンパク質なども、酵素で消化分解するため(有害物質を除去することは有益菌の増殖の基盤になる)
⑥好気・嫌気両域でも生命力があり乳酸菌、ビフィズス菌より仕事量が期待でき、安定しているため
⑦酵母菌そのものは栄養素(タンパク質、炭水化物、アミノ酸、ビタミン、核酸、ビフィズス増殖因子、グルタチオンなど)が幅広く多いため
⑧気軽に食として摂ることができるため

甜菜繊維・オリゴ糖・でん粉(難消化性)はプレバイオティクス素材である。

プレバイオティクスとは「大腸に常在する有用菌を増殖させるか、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分」。植物繊維やオリゴ糖、難消化性でん粉が代表的なものである。

 

■ 甜菜繊維(ビート、ダイエタリーファイバー) 甜菜(砂糖大根)の根に含まれ、砂糖を抽出した後に残る繊維分を加工した、天然の食物繊維です。ほとんどの可溶性成分が除かれて、複合性状に特徴があり、その繊維質成分は植物細胞壁組織において見られる成分から構成されている(ペクチン19%、ヘミセルロース36%、セルロース23%、リグニン3%)。
天然の各種食物繊維製品の中でも高い繊維含有率(80~83%)で、野菜由来の繊維質をそのまま保持しているため、日常の繊維不足を補うにはとても良い素材である。


甜菜繊維は整腸作用で、厚生労働省の評価による「特定保健用食品素材」として認定を取得している。

 

■ オリゴ糖(ラフィノース) ラフィノースはビート(砂糖大根)から分離精製して得られる天然のオリゴ糖(オリゴとは「少ない」という意味で少糖類とも言う。反対は多糖類)。ビート糖の副産物であるビート糖蜜からクロマトグラフ法によって取りだされ、結晶化したものである。
D-グルコースとD-フラクトースの二糖類でショ糖という。この二つにガラクトースがつき三糖類となったものが、ラフィノースである。

特徴としてビフィズス菌増殖効果があり、低カロリーで難消化性。甘味度は砂糖の20%で安全性も高く評価されている。物性として湿度90%でも全く吸湿しない結晶物である。
さらに加熱(140℃)および酸性(pH3.5)条件でも安定性は保持している。
ラフィノースは整腸作用、腸内細菌叢改善、便通・便性の改善、腸内腐敗産物の抑制などで、厚生労働省の「特定保健用食品素材」として認可を取得している。

 

■ でん粉(ハイアミロースコーンスターチ) とうもろこしが原料である。一般的にでん粉といえばアミロースとアミロペクチンの含有量が話題になる。使用しているこのでん粉は、70%と高いアミロース含有量で、糊化度も高く、繊維も20%強含有。そのため大腸遠位部まで到達する難消化性でん粉と呼ばれる素材(レギュラーでん粉のアミロース含有は25%前後)。お米を例にわかりやすく解説すると「粘りを出すアミロペクチン」「硬く粘り気が低いアミロース」ということになる。両者のバランスがお米のうまさを左右するのだ。

 

その他材料について

■ スピルリナ(パシフィカ・ハワイ) 藍藻類(らんそうるい)という種類に属する。35億年前、海中で増殖し光合成によって酸素をつくり出した藍藻類は、地球を育む重要な役割を果たした。その後も進化しないまま熱帯地方に自生するという。現在は環境に適合した海で人工的に生産されており、「栄養価では類を見ない」とWHOでも評価されるほど安全性とバランスのとれた、全世界で愛用されている栄養補助食品である。
ビフロの主材料の生菌酵母に加えて造粒することにより、酵母の活性力と安定性が維持すると思われる。
栄養補給の良い面以外に、重金属や薬物による腎障害に有効であったり、中国ではガンマ線に対する予防効果が報告され、また東京大学ではスピルリナに含まれるメタロチオネインが放射線に対する保護効果があると示されている。
ロシアでは放射線(被爆)障害によるアレルギー反応を低減する医療用食品(薬)としてスピルリナを認可。この素材は世界の多くの人の健康づくりに役立っている。

 

■ カキ殻カルシウム(ボレイ) 牡蛎の貝殻より抽出したカルシウムで、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどを含み、無機塩類の他にアミノ酸、グリコーゲンなども微量見られる。細胞性免疫の増強、抗体産生細胞の増加、マクロファージの貧食能の亢進などがマウスによる実験で認められており、医薬品ではボレイと呼ばれている。

 

■ ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-L) 天然植物由来の製品であり、セルロースに酸化プロピレンを反応させて得られるヒドロキシエーテルで、2005年に食品添加物として指定された。この材料は長年にわたり医療用薬のバインダー、コーティング材として世界で愛用されている。
使用基準では量的制限や用途制限はない。

 

生きている酵母菌のはたらきについて

1、なぜ、生きている酵母が必要なのか 生きている酵母は環境に応じて、不消化物に対しては消化に必要な酵素を作り、有害物が存在しているときは、それを無毒に変える酵素を作り出すのです。
生きている酵母は自分の細胞内に一定して存在する構成酵素(細胞内酵素)の他に環境に応じて代謝を行う為に、必要な適応酵素(細胞外酵素)を作り出す能力を持っているから、生きていることが必要なのです。

2、なぜ、生きている酵母が健康に役立つのか 酵母が生み出す酵素はタンパク質性の物であるので、内服すればそのまま腸から体内に吸収されて、体内の酵素を補うというわけにはいきません。タンパク質のような大分子がそのまま腸壁を通過して体内に入ることは困難なのです。
役立つ訳は、それは腸の内部で起こっている数々の化学反応に参画して、腸の内部環境を改善する適応酵素を作り出すことに役立っている訳です。

 

腸内細菌とうまくつき合うことが大切

善玉菌、中間菌(日和見菌)、悪玉菌と分けて表現することは学問的にはあり得ない様である。腸の中ではみんな手を取り合ってよいバランスを保ち、腸を守っているのである。ストレス、病気、薬や食の取り方などでバランスが崩れるが、あなたに住み着いている善玉菌が増えるように休息を取ったり、発酵食品を摂ったりしてほしいものである。体調を崩したりして抵抗力が落ちたときに悪さをする菌は、全体の中でも1%に満たないとのこと。
体外から摂る善玉菌は一時的には応援してくれるが、あなたに住み着くことはないので、母から受け継いだ善玉菌を大切にして、腸内全体が善玉的ネットワークになる様に食と休養で調整して頂きたい。
オリゴ糖、難消化性でんぷんは腸内細菌のえさになる糖分であり、また、食物繊維もえさになる糖分である上に、腸内細菌の生活環境や住まいになったり、便を形作ったり、コレステロールや毒素を包み込んだりしてとても大切な働きをするので、欠かさず摂ってほしいものである。
大切なのはオリゴ糖、難消化性でんぷん、食物繊維の全ては偏ってはいけないことである。
食べ物機能の良いバランスが、良い腸内細菌叢のネットワークに出来上がっていくのである。

プレバイオティクス材料として、甜菜繊維・オリゴ糖・でん粉を使った理由は下記のとおりである 腸内細菌情報オフィス主宰・農学博士 森下 芳行先生(元 国立感染症研究所・食品衛生微生物部室長)が、プレバイオティクスがプロバイオティクスに利用される部位について自ら実験された結果を日本食物繊維研究会誌に投稿され(2000年)、その総説を拝見し感銘を受けた(ラットにおける実験)。そこで弊社は先生と近い考えでプレバイオティクス調合を試みたのである。実験と同一の素材を選ぶことはできないが、近年人に使われているプレバイオティクス材料の中から性状上優れているものを選んだ。
3つの材料が以下の部位に利用されることで、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が良好なバランスになることを期待したい。
小腸遠位部や大腸近位部から遠位部に各性状の繊維が届くことになるが、各域に生息する定在菌に利用され、活発に発酵することで酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸を産生し腸内pHを下げることになる。
これらの働きが腸内細菌叢の改善と腐敗抑制に作用することを望んでいるのである。