ドライマウスの基礎知識

原因は薬物や病気だけじゃない

●原因として考えられること 1:薬物 血圧の薬、利尿剤、安定剤、アレルギーの薬、睡眠薬などの副作用が考えられる。市販の薬でも風邪薬、鼻炎の薬、胃薬などが関係している場合があるため、心当たりのある場合は主治医やかかりつけの薬剤師に相談が必要。

2:疾病 リウマチ、糖尿病、肝臓病、シェーグレン症候群などが考えられる。 疾病ではないが放射線治療、歯みがきのしすぎ、入れ歯、お茶の飲みすぎ、唾液腺の萎縮、口呼吸、ストレスなどが関係していることもある。

3:その他 栄養面では、亜鉛が不足すると口腔乾燥症による痛みや味覚障害などの症状を強めることがある。
ちなみに亜鉛を多く含む食品は、牡蛎(かき)、数の子、大豆、小豆、納豆、ほたて貝、牛レバー、カシューナッツ、アーモンドなどである。サプリメントでいえば、牡蠣肉エキスや亜鉛酵母の入ったものを摂ると良い。

 

症状を悪化させる

ドライマウスは様々な症状の悪化を招く。なぜなら唾液の役割は意外と大きく、食べ物を湿潤して消化を助け、飲み込みやすくするだけでなく、酵素類が働き殺菌、保護、緩衝、洗浄、消炎を行うことで歯周病、虫歯、口内炎を防いでいる。従って唾液が不足すると味覚異常やカンジダ症になったり、口の中の炎症が治りにくいといったことも発生する。

さらには咀嚼(そしゃく)や飲み込む力が弱り、誤嚥(ごえん)性肺炎につながる場合もある。誤嚥性肺炎は高齢者、睡眠時、口腔衛生の悪化などいくつかの要因が重なると危険である。例えば、寝たきりで歯磨きができず、不衛生な状態で、薬物も服用しなければならない状況ならドライマウスを伴っている。
長引くにつれ咀嚼や飲み込む力が弱り、気管の入り口を閉める反射も鈍くなり、睡眠時などに口の中の細菌が気管、肺に入って肺炎を起こすことがある。

 

基本はよく噛むこと

対策としては、
1.ガムや昆布を噛んだり、食事中よく噛む、おしゃべりをするなど、あごを動かす習慣をもつ。
2.歯磨き剤はラウリル硫酸ナトリウムを含有するものを避ける。
3.洗口液はアルコールが入っているものを避ける。
ということが基本になる。